この記事では、
・高齢出産
・都内産婦人科医院(クリニック)での出産
・計画無痛分娩(39週4日 出産予定日の3日前)
を実際に経験した私が、出産についてありのままを書いていこうと思います。
無痛分娩ってどんな流れになんだろう?
本当に痛みはない?
産まれる時はどんな状況?
など、
これから妊娠される方や出産される方、そして出産後で他の人の出産と比較してみたい方や、懐かしく思い出したい方など、一人でも多くの方のお役に立てればと思います!
私自身は素人であり、一個人の経験をお話するので、参考までにしていただけると幸いです。
〈無痛分娩について、費用や知っておくべきポイントを簡潔にまとめた記事はこちらです→【無痛分娩】メリット・デメリット!実際の費用、流れ、知っておくべきポイント〉
〈入院から前日までの様子は別記事に記載しています!【計画無痛分娩】出産レポ① 分娩編前日入院から出産当日朝まで〉
以下の項目で時系列に書いていきます。よろしくお願いします。
朝一の浣腸
6:20 助産師さんによる確認と浣腸
助産師さんが部屋にきて、体温や血圧の測定、お腹の張り具合がどの程度か、胎児心音の確認をしました。朝起きてから、昨晩より胎動が少なくなっていたのと、お腹の張る間隔もあくようになっていたので心配していましたが、胎児心音は問題ありませんでした。
前日お通じはありましたが、「量が満足に出ていなくて残っているような感じで心配であれば、浣腸しておいてもいいと思います。半分の量にしましょうか?」と提案してもらい、分娩中に催したり出てしまうくらいならと思い、通常量の半分を浣腸しました。
肛門にチューブを入れるときは痛かったですが、薬液を入れているときはお腹の中がひんやり冷える感じでした。
そして1分後に一気に腹痛がきて、冷や汗(;´Д`)いたー----い
なるべく我慢しないといけないのですが、1分半しか我慢できずにトイレへ・・・
くらくらしながら部屋へ戻りました。しかし、出たあとはすっきり。割と出てくれたので安心!
バルーン挿入
7:20 医師診察 バルーン挿入へ
「昨日入れた綿棒(ラミナリア)抜いてみるからね」
え?!そうなの?今抜くのか( ゚Д゚)っと心の準備ができぬ間に抜かれ、
そして一言。
「バルーン入れるからね。その方が開くから」
ええー( ゚Д゚)!ほんと説明というか言葉が足りなくてびっくりするなぁ。そしていろいろ疑問はあるものの「はい」としか言えない状況(;_:)
処置は一瞬のうちでしたが、抜くのもズキっとして、バルーン入れるのもズキっと痛かったです。ただ、すぐに終わって処置後には痛みが弱くなったので一安心です。
麻酔開始
7:25 陣痛促進剤投与開始
LDRに移動して分娩監視装置をつけ、陣痛促進剤の点滴を開始しました。いよいよだー!とドキドキ(^^)/。
「陣痛のような痛みを感じたらすぐに教えてください、麻酔を開始します。麻酔を開始してから効き始めるまで時間がかかるので、我慢しないですぐ言ってくださいね」と助産師さん。
このお腹の張りと、痛みの違いが、わかるのかな…と少々不安気( ゚Д゚)。
7:50 麻酔開始
生理痛のような痛みを感じ、強くなってくる感覚があり、これかも!っと、ナースコール!
助産師さんが麻酔を開始してくれました。
「効き始めるのに20分くらいはかかると思います」
え!!20分?!けっこうかかることへの驚きと、どんどん強くなってきたらどうしようという不安が出てきました(;´Д`)
8:00 朝食
朝食が出てきて、痛いのに食べられないでしょと思っていましたが、痛みが少しひいたような感覚があり、普通に食べられました。笑
無痛分娩でない方は、お産時間も長いし陣痛に耐えなくてはいけないので、体力つけるためにしっかり食べると聞きますが、私は嘔吐が怖いので、助産師さんのアドバイス通り半分の量にしておきました(;’∀’)
8:20
助産師さんが時々「痛みどうですか?麻酔は早めに追加していくと痛い時間がなく過ごせるので」と確認してくれて、体を起こしたり横になったりと動くタイミングで薬を追加してくれます。
薬を入れると下半身がひんやりとする感じがあるのと、足が少ししびれてきました。
8:50 麻酔効果の確認
分娩監視装置で胎児心拍と陣痛のチェックと、麻酔がどこまで効いているかの確認。確認方法は、冷たいアイスノンをお腹や足の何か所かにあて、冷たいか感じるかを確認します。
現時点ではおへそまでは効いてるとのこと。麻酔のおかげで、お腹の張りも感じず、麻酔のチューブが入っている背中の痛みも感じず、この数か月間で一番楽に過ごせて眠くなってきました。
助産師さんとこの先の流れについて質問しました。
「早ければお昼、夕方には産まれると思いますが、遅い方だと二日間かかることもあります。陣痛促進剤を使っても子宮が収縮するだけではお産は進まないんです。赤ちゃんも母体も、促進剤に呼応して反応してくれればお産が進みます」とのこと。
内診と痛み
9:20 子宮口3㎝
医師が診察にきました。膝を曲げて足を立てようとしたが、しびれてうまく動かせませんでした。
子宮口3㎝とのこと。
内診されたときに膣の中の左側に痛みを感じました。
9:50 初の導尿 陣痛3分間隔に!
導尿は管を入れるときに違和感がある感じがしましたが、麻酔の影響でほとんど痛みは感じませんでした。
陣痛の痛みはありませんが、お腹がぎゅーっと硬くなる感覚はあり、陣痛が何分間隔できているか確認したところ、3分間隔にきているとのこと!全然痛くなくてすごい!なんか早くに産まれる気がする!と勝手に思っていました。
10:25 麻酔薬追加
やはり膣の中の左側がズキズキ痛くて助産師さんに薬を追加してもらいました。薬を追加したときは、下半身にひんやりと冷たい感じがしたあとに、痒みがくるようになりました。痛みは少し良くなりました。
破水
11:30 医師診察
医師が内診。するとバルーンが抜け、破水しました!おそらく人工破水です。
一気におしりの下が濡れてきた感覚があり、先生が「ほら何やってるの、破水したよ早く」と助産師さんを急かしていました。
内診の結果、子宮口4~5㎝とのこと。
やはり内診されると膣内が痛むので、助産師さんが麻酔薬を追加してくれ、もう一度導尿をしてくれました。足は自分ではもうあげられなくなっています(・_・;)
LDRから部屋へ移動
12:45 自分の部屋へ戻される
ここまできて、まさかの、「先に産まれそうな人がいるからLDRから部屋に移動してほしい」と言われました。
えええー--!( ゚Д゚)うそでしょ?!他のLDR空いてないの?!この状態でなんて動けないし、助産師さんたち忙しそうにしてるし、部屋に戻っちゃって私のところに来てくれるのかな(;_;)?!
でも、お産がせまってるのにLDRに入れず部屋で不安にしている人がいると思うと、断ることもためらうこともできず移動することを承諾。
足は全く自分では動かせないのに車いすに抱えられながら移動。
足を触られている感覚はほとんどありませんでしたが、移動の時に左右の足がからまってて、感覚があったら絶対今痛いんですけど!っという状態でした😿
陣痛と追加麻酔
13:15 子宮口6~7㎝
部屋に戻りひと段落してから、担当の助産師さんとは違う助産師さんがきました。LDRに私と入れ替わりに入った方のお産につくことになったようで、代わりに内診しますとのこと。今までの経緯を知っている助産師さんじゃないと不安だし、やっぱり部屋だと来てくれないじゃんっと不安が増す。
内診したところ、子宮口6~7㎝でした!
助産師さんは「あれ、もうこんなに開いている。LDRの方と同じくらいです」っと慌て始め、担当助産師に電話して報告していました。ここにきて子宮口の開きが急に早くなり、部屋に移ったばかりで他の方がLDRを使っていることもあり、不安が増すばかりでした。移動した刺激でか、子宮が硬くなるのも強くなっている気がしました。
膣内の痛みがあり麻酔薬を追加してもらい、再度導尿。麻酔薬の効果は体の傾きの調整で変わってくるとのことで、座り気味の姿勢にしました。
13:35 上腹部の陣痛
陣痛のタイミングで新たに上腹部に痛みが。ナースコールを押し、助産師さんに薬を追加してもらいました。先ほど座り気味にしていた影響かもしれないとのことで、ベッドの頭の高さを下げ仰向けになりました。
しかし、少し経つとお腹の痛みは弱くなったけれど、また膣内に痛みが(;´Д`)。このいたちごっこでなかなか痛みが楽になる時間がなくなってきました。
14:00 新たな薬追加
痛みがなかなかとれないため違う種類の麻酔薬に変更すると言われ、お願いしました。
数分後には効果を感じ、膣内も上腹部も痛みが弱くなり目を閉じて休めるようになりました。少し眠気が強く、足の感覚はもう触れられても全くわからないくらいありませんでした。
こんな状況でほんとうにLDRに移動できるのかなと、とても不安でした。
15:20 子宮口9㎝
助産師さんがきて内診、子宮口9㎝に!そしてだんだんと上腹部の痛みでてきました。顔が熱く、鏡をみたら紅潮していました。体温測定し37度でした。
15:30 胎児心拍の低下
内診の影響か、お腹のべビがいきなり大暴れしてびっくり。お腹の中でひっくりかえったんじゃないかと思うくらいに動きました。その直後心拍が一時的に落ち、心拍を測定している装置のアラームが大きくなり、慌ててナースコールを押しました。べビが苦しがっているんじゃないか、辛いんじゃないかととても怖くなりました。
助産師さんがきたときにはアラームは止まっており、心拍は戻っていましたが、痛みも強くなり、不安も強くなり、LDRにはまだうつれないのかと確認しましたが、まだ前の人のお産が終わっていないとのこと。上腹部がどんどん痛くなり麻酔薬を追加し部屋で待機😿。
16:00 強い麻酔薬へ変更
担当助産師さんが様子をみに来てくれ、顔をみた瞬間に安心して大泣きしました。痛くて深く呼吸ができず、浅い呼吸をし続け、痛くない時間がなくなってきていました。
LDRにはいつ入れるのか、どんどんつらくなるし早く移動したい
子宮口はどんどん開いてきているのに、助産師さんは何も進展した話をしてこなくて心配
時々お腹の中でべビが激しく動き心拍が落ちている様子も心配
それを泣きながら担当助産師さんに伝え、辛かった状況を察しすぐに医師に報告してくれ、「まずは痛みを良くします。すぐ準備しますからね」と、新しい強い薬を入れると急いで準備しにいってくれました。
LDRへ再入室
16:15 LDRへ移動
強い麻酔薬を追加し、痛みが和らぎ、落ち着いて呼吸ができるように。そのタイミングでLDRへ移動することになりました。下半身がもう動かないのに車いすでの移動のため、助産師さん二人に抱えられてもベッドから落ちそうになってしまい、大変な思いをしました。それでもやっとLDRに入れること、痛みが弱くなったことから、落ち着いて助産師さんの指示に従って準備できました。
16:30 いきみ練習
「そろそろお産始めますよ。いきむ練習を一緒にしましょう。肛門から硬いうんちを出す感覚でふんばってみてください!」と指示があり、助産師さんの掛け声に合わせて力んでみる。しかし、感覚がなくなってるからこれが難しかったです。
助産師さんが膣の中に指を入れながらから、このあたりですよ!と合図をしてくれて、とてもわかりやすくなりいきみやすくなりました。そこから何回か練習しました。何度もやると疲れるから休憩しましょうと言われましたが、全然疲れるほど力んでいなくて、力み甘すぎるのかなと焦りました(;´Д`)こんなんで産まれるのだろうか…
会陰切開が痛いか怖くて助産師さんに確認したところ、「今痛いですか?今、会陰のところ強くつねってます。これが痛くないなら大丈夫ですよ」と、安心させてくれました( ;∀;)
分娩開始
17:15 いよいよ分娩開始
お産がそろそろ始められるだろうと助産師さんが判断し、医師へ電話で状況を報告。これから来るとのこと。すると部屋の照明を暗くされ、べビが出てくる場所だけに照明があたる。医師の好みらしいが、私的には怖いからつけてほしい。笑
すると医師が到着。内診し、まだなんじゃないかという会話をしているようだが、始める様子(;’∀’)。
会陰切開は全くなんの合図もなく、多分したなってタイミングでされた雰囲気でした。そんなに声もかけずにやるもんなんだと、もはや何をされてもわからない状況。でも痛みも和らいでるし冷静に周囲を見渡したり、医師や助産師さんの顔色をうかがってました。
「じゃあ、はい、いきんでみて」とさらっと言われて、え?あ、はい。ふん!っといきんでみるが医師の反応は薄め。
助産師さんに「合図に合わせておもいっきりいきんで!」っと言われて、合図とともにいきむ!!感覚がわからず、ちゃんといきめいるかも全くわからないけど、とにかく練習通り肛門に集中していきみました。
医師「んー出ないね。吸引する。」そして私にむかって、「今からね、吸引分娩するよ。頭大きくて出てこないから引っ張るよ。これでだめなら鉗子分娩ね。頭でっかちだ。」
・・・ちょっと待ったっっ!吸引分娩はよくあることという認識で調べていたけど、鉗子分娩はほとんど調べてこなかった( ゚Д゚)よくあることなのか?!っと不安になるも、とにかくもうなんとしてでも安全に出てきてほしいの一心でした。
医師が器材で吸引している様子でしたが、「だめだな。外れちゃう。出てこない。頭大きい。狭い。」とぼそぼそつぶやいている。私は耳がダンボ状態(;´Д`)。吸引する器材がべビの頭から外れてしまっている様子。
4回程度吸引を試みてから、
「頭大きくて出てこない。鉗子分娩にするよ。」と説明され、
お願い出てきてーこれでだめだったらどうなっちゃうの( ゚Д゚)!?帝王切開なの?!こんな状態から切り替えるの?!この産院でできるのかな。頑張ってべビちゃん、お願い頑張って先生(;_;)
そして、鉗子分娩へ。しかし鉗子も何度かはさみ直している様子。そして医師と私とでべビの引っ張り合いが始まる。身体がぐーっと引っ張られ、力が入らない足を頑張って踏ん張り、手はおもいきり手すりを握りしめる!!
ぐりぐりぐりと左右に大きく揺れながら全体重をかけて引っ張る医師。下半身がぐりぐりと骨を砕かれている感覚だけがして、恐ろしくて見ているのが怖い反面、出てきてほしいという願いが強く必死に耐える。そして4回くらい引っ張り合いした時、
「頭出てきたよ!あと少し!」っと言われ、え!ほんとですか(;_;)と安堵し、
そしてすぐに、「よし出るよ!胸の上に置くから手を添えるようにおいておいて!」っと言われ、言われるがまま慌てて手を出すと、どぅるんとした感覚とともに、
・・・べビが出てきたではないですか( ;∀;)( ;∀;)。
照明のせいかその姿は神々しく、時が止まったようでした。
そして、医師がべビに刺激を与え、「おギャー」っと小さい声が聞こえ、そのまま私の胸へ。
胸の上でばたばたと動きながら、小さな声で一生懸命泣いていて、しっかりと重くて、温かくて。
こんなに感動することが、この世の中にあるんだと、涙が止まりませんでした。
「へその緒切るよ、見ててね」と言われ、目の前で切るのをみせてくれました。
医師からは、
頭が大きくて、骨盤が狭くて、鉗子分娩に至った。鉗子が顔にあたり、あざになってしまったけど、消えるから大丈夫。無事出てきてよかったね、おめでとう。
と説明あり。
目のところに大きなあざができていて、すごく痛そうで、治るか心配な思いもありますが、手足があって、五体満足で産まれてきてくれて、元気に泣いてくれて、一安心しました。
17:29に産まれたので、医師がきてから15分くらいで生まれました。
そして、ここから後産に入ります。
~出産レポ②おしまい~
お付き合いいただきありがとうございました!続きは出産レポ③で記載していきたいと思います!
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