この記事では、
・計画無痛分娩(39週4日 出産予定日の3日前)
・高齢出産
・都内産婦人科医院(クリニック)での出産
を実際に経験した私が、出産についてありのままを書いていこうと思います!
無痛分娩のメリット、デメリットは?
無痛分娩の流れ、知っておくべきポイントは?
実際の費用はいくら?
無痛分娩にしてよかったと思う?
などの疑問について、
これから妊娠される方や出産される方、そして出産後で他の人の出産と比較してみたい方や、懐かしく思い出したい方など、一人でも多くの方のお役に立てればと思います!
私自身は素人であり、一個人の経験をお話するので、参考までにしていただけると幸いです。
以下の項目で時系列に書いていきます。よろしくお願いします。
無痛分娩:実際感じたメリット・デメリット
一般的に言われている無痛分娩のメリット・デメリットは
では実際に私が経験して思ったメリット、デメリットをお話しします。
メリット
- 妊娠期間中、陣痛に耐えなくてはいけないという恐怖心なく穏やかに過ごせました。私の産院は24時間体制のところのため、もし陣痛が来てしまってもすぐに麻酔をかける準備をしてくれるとのことで安心して過ごすことが出来ました。
- 痛みは一時的にあったが、それでも痛みを弱くしてもらえて助かった。これに尽きます。痛みが陣痛時に一時的に出ましたが、それでも麻酔が効いているときはひと眠りしたり、スマホをいじったりなどリラックスして誕生を楽しみに過ごせました。出産や会陰切開の痛みはなく、べビの誕生をしっかりみて感動し、後産のときも横にいるべビを見ながら余韻に浸れました。
- 計画分娩で事前に出産日がわかるため、私や夫、家族みんなが準備できた。予定を決め、その前に陣痛が来ることもなく予定通りお産となったため、持参したいものをしっかり準備して、陣痛がない状態で入院ができました。退院日も予定通りだったので、事前に知れることで、退院後数日間は夫が有給をとり待機してくれていて助かりました。
デメリット
- 医療介入が多くそれなりのリスクはあると思います。無痛分娩でいう医療介入は、陣痛促進剤・硬膜外麻酔・器械分娩などです。医療介入があるということは、それに対して合併症や副作用がつきものになります。必ず事前に確認をしてから臨むべきだと思いました。
- 麻酔のまばら効きは本当でした。私の場合は膣の左側の一部分にずきんずきんとした痛みが出たり、上腹部のほんの一部分に陣痛を感じてしまったりと、片側、一部分のまばら効きになり、辛い時間帯もありました。今では”陣痛ってあんなに痛いんだ”と、経験できたのも良かったかなと前向きに捉えられていますが、当時は泣きながら耐え、麻酔薬も大量に使用しました。その影響で副作用が強く出てしまいました。
- いきめなく、鉗子分娩になりました。感覚がわからずほとんどいきめず、吸引分娩・鉗子分娩になりました。会陰切開の傷の大きさ、出血量、産後の尾骨痛は、鉗子分娩の影響もあると感じています。
- 回旋異常もあったようで、鉗子でべビをはさんだことにより、顔にあざができてしまったので、赤ちゃんに影響が出ることも知っておいた方がいいと思います。
- 麻酔の副作用が辛かったです。私が経験した副作用は、チューブが入っているところの痛み、麻酔が開始された後の顔面紅潮・皮膚の痒み、出産後の発熱、吐き気です。またあまり起きないとされている局所麻酔薬中毒であろう症状も出現し、めまい、痺れ、痙攣、意識消失も経験し、翌日の午後まで歩けませんでした。
無痛分娩:実際の流れ・知っておくべきポイント
実際の流れ
一般的な計画無痛分娩の流れは、調べればたくさん出てくると思うので、ここでは私が経験した計画無痛分娩の流れを端的にまとめます。知っておいた方がいいと思うポイントには赤マーカーにしています!
事前の準備
出産予定日前日に自宅でシャワーを浴びてから入院。最終健診(エコー、内診)とラミナリア挿入(子宮頸管を広げる処置)を行い、麻酔に使用する硬膜外カテーテルを挿入する。部屋に戻り抗生剤の内服をしてからNSTをし、点滴の針を入れてそこから子宮頸管を柔らかくする薬を投与。その後は夕食をとり、夕食後に助産師さんからお産・入院生活の流れのオリエンテーションを受け、夜は睡眠剤を内服し入眠。
当日朝、血圧や体温などを確認したのち、浣腸をして排便を済ませてから、内診へ。ラミナリアを抜きバルーンを挿入。その後LDRへ移動する。
〈詳しい時系列での出産レポはこちらです→【計画無痛分娩】出産レポ① 分娩編前日入院から出産当日朝まで〉
陣痛促進剤開始
LDRで分娩台兼ベッドに横になり、分娩監視装置をつけ、昨日入れた点滴の針から陣痛促進剤剤投与開始(基本的にはここから歩かない)。内診をし子宮口を適宜チェック。
麻酔の投与
陣痛が始まったのを確認できたら麻酔薬の投与を開始。開始から20分程度で効いてくる。その後動いたり痛みを感じるたびに追加投与をしていく。
分娩の進行を待つ
内診をし子宮口の確認をしながら、麻酔の効果を確認し、足りないようなら追加投与をしつつ、陣痛間隔の確認、導尿の処置を適宜繰り返していく。
分娩(胎児娩出)
子宮口全開になったら、陣痛に合わせていきみ練習を実施(陣痛は、痛みはないが子宮が硬くなる感覚はあった)、助産師さんも合図をくれるのでそれに合わせて行う。感覚が鈍くいきみずらいため、何度か行いコツをつかむ。いきみ練習後に医師がきてお産開始となる。
いきみが弱かったり、微弱陣痛、回旋異常の場合は吸引分娩、鉗子分娩になることがある。
〈詳しい時系列での出産レポはこちらです→【計画無痛分娩】出産レポ② 出産当日:分娩編〉
後産
べビが出たら、へその緒を切り、胎盤の排出と会陰切開の縫合処置を行い分娩終了。LDRで4時間(通常は2時間程度)過ごし部屋に戻り体を休める。麻酔は通常、会陰切開が終わって分娩が終了したら止めることが多く、チューブもすぐ抜くケースが多いようだが、私の産院は痛み止めを飲み、効いてくるまでは麻酔を使っていた。
〈詳しい時系列での出産レポはこちらです→【計画無痛分娩】出産レポ③ 出産当日:後産編〉
その他知っておいた方がいいポイント
- 助産師さんがメインで分娩へ進めていきます。状況を常に確認し、分娩開始できると判断して医師に連絡したのも助産師さん。なので、担当の助産師さんはとても重要です。
- 足は全然動かなくなります。軽く動くくらいにする場合もあるそうで、施設や痛みの程度で変わるとおもいます。
- 器械分娩になることもあります。吸引・鉗子分娩について、母体、児への影響は知っておくべきだと思います。
- 胎盤は手で出すこともあります。痛くはないですがびっくりします。
- 麻酔の副作用について知っておきましょう。知っていれば、症状が出た時に落ち着いて対応できます。
無痛分娩:実際の費用を公開!
これから費用を公開する私の状況をお伝えします。
- 都内産婦人科医院(クリニック)
- 計画無痛分娩(100,000円)
- 入院日数7日間
- 個室:トイレ付シャワーなし(1日30,000円)
- 平日入院、平日17:29に出産
- 吸引分娩、鉗子分娩実施
私の請求額は、76万1,916円です。
出産育児一時金があったので、自己負担額は34万1,916円でした!
内訳はおおまかに、
自費分
- 分娩料:468,800円
- 室料差額:162,500円
- 新生児保育料:60,000円
- 検査・薬剤料:3,970円
- 処置・手当料:5,940円
- 産科医療補償:12,000円
- その他:10,626円
です。
吸引分娩、鉗子分娩は異常分娩のため、健康保険の適用となります
。
それに伴いラッキーなことに、3日間分の室料も保険適応となりました!
鉗子分娩代は27,000円でした(吸引分娩代は請求されていません)。
そのため上記に加えて、
参考までに、この産院のホームページに記載されている金額をのせておきます。比較するときの参考にしていただければと思います!
分娩料 | 421,300円 ※分娩料加算 休日、日曜、祝日:30,000円 深夜(0時〜7時):30,000円 準深夜(19時〜0時):20,000円 |
室料 | ● トイレ無し個室:23,000円(1日) ● トイレつき個室:30,000円(1日) |
新生児管理料 | 10,000円(1日) |
無痛分娩 (硬膜外麻酔) | 100,000円 |
感想:無痛分娩にして良かった?お産を終えて思うこと
無痛分娩にして良かったかという質問には、良かったと即答します!
私自身、麻酔のまばら効きで麻酔薬投与量が多くなり、副作用が強くでたり、局所麻酔薬中毒のような症状が出てしまいました。しかし、それでもなお、陣痛の痛みをおさえてくれることは、妊娠生活を恐怖心なく過ごせ、出産時も痛みがなかったことでしっかりとべビを抱き、幸福を感じれました。もともと痛みには弱いため、陣痛を最後まで経験し、後産までも痛みに耐えなくてはいけなかったとしたら、べビをみて余韻にひたる余裕はなかったと思っています。
ただ、こうしておけばよかったと思うことは、
無痛分娩を受けるにあたって、あまり怖い経験の話は聞くと不安になってしまうのではと、問題なくスムーズに終えた方の話を聞くようにしていました。そうやって良いイメージをした方がリラックスして臨めると思ったからです。しかし、結果スムーズにいかないこともあり、”聞いてないよ””副作用こんなにつらいなんて知らなかった””そんな簡単に鉗子分娩になるの?”回旋異常なんて起こるの?”など、不安に思ったり怖い思いもしました。そのため、リスクやデメリットをしっかり理解した上で臨むべきだったと思いました。
これから無痛分娩を検討している方は、無痛分娩とは何か、メリット・デメリット(副作用や合併症)をよく理解した上で、自分に合った産院を選んでほしいなと思います。そして、自然分娩・無痛分娩、どちらにせよ、お腹の中のべビに会える瞬間の感動を、大切に経験してほしいと思います!
実際の出産を時系列でリアルにレポしていますので、興味のある方はこちらをご覧ください!
【計画無痛分娩】出産レポ① 分娩編前日入院から出産当日朝まで
【計画無痛分娩】出産レポ② 出産当日:分娩(胎児娩出)編
【計画無痛分娩】出産レポ③ 出産当日:後産編
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